NETFORUM ベトナム視察旅行  


ベトナム視察旅行
ネットフォーラムでは、前回の韓国に続き,2005年11月2日〜6日、躍進する国、ベトナムへの視察旅行を行いました。通常の視察ではなかなか掴めない、現地の中小企業の偽らざる実態を体感したい、という方針は今回も守られ、貴重な経験を積むことができました。
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■ベトナム点描 ●ベトナムという国
●色濃いフランスの影響
●ベトナムの食事は日本人好み
●香山の余談 ベトナム旅行記
●将来の企業進出を検討
■視察内容
目的 前回の韓国視察旅行では民間同士の交流にこだわり、同じ中小企業同士としての真摯な触れ合いを求め、文字通り路地のドブ板を踏んでの視察となった。その結果、韓国での委託生産を実現した会員や、この経験を足がかりとして中国への進出を果たした会員もあった。その後中国への視察を計画したが、SARSの影響で中止となる。今回は、現在もっとも注目され躍進著しいベトナムを視察対象とし、ホーチミン市を中心とする、国営企業を除いた、ベトナムの民間企業、南僑企業,日系企業の視察と代表者との懇談を行った。また中小企業基盤整備機構の協力で、日系会計コンサルタント会社を訪問、ベトナムの外国資本への優遇措置や法整備状況、日系企業のベトナム進出の現状と問題点などのレクチャーを受けることができた。
事前研修 2月15日 株式会社 研進商会の紹介で、ベトナムで、Tan Tien Foreign Language School を経営の上坂宣生氏より、ベトナムの基礎知識、都市部の様子、中小企業の実態、ベトナムと日本人との共通点などの話と質疑応答。
7月19日 株式会社 日本バイオ抗酸の紹介で,清泉女子大学大学院に留学中のグエン・ティ・ハイン・トウックさんを招き、ベトナムから見た日本、ベトナムの生活習慣、日本とベトナムの違いなどを伺う。
役割分担 統  括 新巧塗装工業株式会社
国内折衝 オリエンタル インスツルメンツ株式会社
国外折衝 株式会社 研進商会、上坂文理
現地手配 Tan Tien Foreign Language School
視察
参加企業
株式会社 研進商会新巧塗装工業株式会社立川精密工業株式会社テックアイ株式会社三里工業株式会社エーエス・プロデュース香山実央事務所エーエルティー株式会社、上坂文理、ジーエス管業株式会社(練馬異業種交流会)
視察日程 11月2日
(水)
午前 成田発
午後 ホーチミン着
11月3日
(木)
午前 水産加工工場 Trung Son Co., Ltd.
会計コンサルタント会社 SCS国際会計事務所ベトナム事務所
午後 プラスチック加工工場 Hoan Vu Company
アクセサリー製造工場
外国語学校 Tan Tien Foreign Language School
11月4日
(金)
午前 製靴工場 Thanh Trang Trading Services Co., Ltd.
午後 ロンビン工業団地 LOTECO - The Long Binh Techno Park Development Co.
縫製工場 Fashion Force No.1 Factory Co., Ltd.
11月5日
(土)
午前 第1班 市内観光、第2班 メコン川クルーズ(終日)
午後 第1班 自由行動
11月6日
(日)
午前 ホーチミン発
午後 成田着

 訪問企業
水産加工工場 Sea Food Processing Factory Trung Son Co., Ltd.

水産加工工場
第1工場
水産加工工場
加工作業
水産加工工場
製品
工場内は厳重なクリーンルーム
工場内視察
創業者ハウ社長との懇談
ハウ社長との懇談

1993年、貿易会社として設立、1996年、銀行業務に進出、ベトナム3位の民間銀行となる。1997年、水産加工会社設立、1998年から輸出を開始する。2000年、水産加工第2工場を建設、2001年より創業開始。主に日本向に水産品を加工輸出している。従業員は第1工場700名、第2工場400名。この国が得意とする労働集約的産業の典型例とも言える。日本の鮮魚店や回転寿司店向けに、マグロやエビを、そのまま食べられるまで加工、輸出している。品質管理は厳重で、エビ加工では暗室で光を当て、筋の一本一本までピンセットで抜いて出荷している。工場内への立ち入りは厳格を極め、衛生面に配慮している様子が伺えた。
加工する魚介類はベトナム近海産に限らず、ノルウエー、ファロー諸島で採れる日本向け鮭が、冷凍船でベトナム沖を通過することに着目、この工場で切り身に加工の上日本に出荷している。
日本企業の厳格な要求を満たし、より高品質な製品を出荷するため、社員同士で、より効率的な手順を研究するなど、日本的とも考えられる方法も採用され成功を収めている。停電などまだまだ不充分なインフラの問題もあるが、日本語も話す Ngo Thanh Hau 社長や、QCマネージャーの Le Thi Son 女史の積極的な指導のもと、全社を挙げて取り組む姿には敬服させられる。

会計コンサルタント会社 SCS国際会計事務所ベトナム事務所
中小企業基盤整備機構の協力のもと、同機構の国際化支援アドヴァイザーでもあり、日系企業のベトナム進出に経験と実績のある日系会計コンサルタント会社、SCS国際会計事務所、ベトナム事務所を訪問。同社の蕪木氏、トウック氏より、外国企業のベトナム進出状況、法整備やインフラの状況、進出にあたっての注意点や問題点などを伺う。

プラスチック加工工場 Hoan Vu Company

金型工場
ドブ板踏んでの工場視察
金型工場
工場入口

製品

製品

製品


製品

プラスチック成形工場、印刷工場、フィルム編集工房、プラスチック製品のデザイン工房を経営。社長の案内で、プラスチック成形工場を視察。ホーチミン市のはずれにある典型的な街工場で、工作機械は中国製などの古いものが多かったが、デザインから製作まで一貫して造ることができる。椅子などを製造していたが、欧州にも輸出しているとのことだった。ホーチミン市内の街頭で見かけるタバコ販売の屋台もここで製作されていた。

アクセサリー製造工場
低価格のブローチやネックレスを国内向けに生産、販売している。経営者は元学校教師の女性、従業員は若い女性が40名ほど。

外国語学校 Tan Tien Foreign Language School
学校正面 受付 授業風景

タンティエン外国語センターは、ベトナムでも高名な民間外国語学校で、日本語教育には定評があり、社会人を中心とした人々がここで日本語を学習している。顧問、上坂氏よりベトナムでの日本語熱、日本語教育の現状について伺う。今回訪問した Trung Son Company の ハウ社長も、ここで日本語の個人レッスンを受けている。

製靴工場 Thanh Trang Trading Services Co., Ltd.

製靴工場
第1工場入口
製靴工場
社長と懇談
製靴工場
社長と懇談
製靴工場
第1工場内部
製靴工場
靴製造作業
製靴工場
作業風景
製靴工場
第2工場入口
製靴工場
改造を待つパチンコ台部品
製靴工場
蘭の栽培

人工皮革の靴を生産。その他、蘭の栽培やパチンコ台の加工なども行っている。夫婦で工場を経営する LE VAN BIEN、TAM KIM 夫妻より、創業からの歴史、経営上の問題、インフラの状況などについて苦労話を伺う。

ロンビン工業団地 LOTECO - The Long Binh Techno Park Develoment Company

工業団地
工業団地事務所前にて
工業団地
工業団地配置図

ホーチミン市の郊外、ビエンホア市、ロンビン区に双日株式会社が開発、運営するベトナム南部初の日系資本主体の工業団地。社長の澤崎氏より、当工業団地のインフラ設備状況や特典などについて伺う。

縫製工場 Fashion Force No.1 Factory Co., Ltd.

縫製工場
縫製工場内の作業風景
縫製工場
縫製工場内の作業風景
縫製工場
縫製工場内の作業風景

スポーツウエア「ナイキ」を縫製、輸出している日系企業。輸出先は日本に限らず世界各地に及んでいる。代表取締役、橋場氏より工場を案内していただき、お話を伺う。

 ベトナム点描
ベトナムという国

市内風景
絶え間ない交通
市内風景
怒涛のように流れるバイク
市内風景
騒音と排気ガスがいっぱい

ベトナムは、北から南にS字型に細長く伸びた国で、インドシナ半島の東にあり、北は中国、西はラオス、カンボジアと 4,510km にわたり国境を接し、東は、3,260km の海岸が、南シナ海、太平洋、シャム湾に面している。東西の幅は狭く、北部の最も長いところで 600km、南部で 400km、中部の最も狭いところは 50km しかありません。気候は首都ハノイのある北部は亜熱帯、ホーチミン(旧サイゴン)のある南部は熱帯で、1年は乾期と雨期に分かれます。ハノイの年間平均気温は23℃、中部のフエは25℃、南部のホーチミンは26℃だが、ハノイの冬は結構寒いと言われています。ベトナム語は発音が難しい言語です。日本語のイントネーションは「箸」と「橋」の2つですが、中国語は4つ、ところがベトナム語は6つです。とても即席では覚えられそうにありません。英語は外国人と接するところではある程度通じます。

南ベトナム政府崩壊後、ホーチミン市(旧サイゴン)は、幾多の試練を経て、社会主義化された。タンソンニャット国際空港からこの国に入り、最初に感じるのは、道いっぱい、怒涛のように流れるバイクと騒音、そして排気ガスであろう。ヘルメットなしの親子5人乗りは当たり前。物資もバイクで運ばれている。バイクで大きなダンボール箱を5〜6個運ぶ者、後に相乗りした男が長さ10メートルの鉄筋1本を担ぎ、バイクでびっしり埋まる街を走る。よくも事故が起きないものだと感心するが、それなりの暗黙のルールがあるようだ。車は少ない。前後左右バイクに埋もれて肩身が狭そうに走っているが、タクシーやバスなどの公共交通機関がほとんどで、トラックなどは見かけない。日中の市街地への乗り入れが規制されているらしい。個人や企業が自家用車やトラックを持てるまで豊かではない、と言うより、政府の政策によると思われる。これはインフラ整備状況にも見られ、車が通行できる橋は少ないが,バイクや自転車が渡れる木造の橋はきちんと整備されている。ベトナム人は日中、仕事でバイクに乗り、夜は涼むためにバイクを乗りまわす。寝る以外はバイクに乗っているような民族のようだ。羨ましいのは産油国のため、石油に不自由はしていないことであろう。

色濃いフランスの影響

聖マリア教会前
聖マリア像前で奇跡を待つ信者
市内風景
旧市街
市内風景
日曜日のドンコイ通り
市内風景
市民劇場前
市内風景
古いアパルトマン
市内風景
並木の美しいドンコイ通り

聖マリア教会、中央郵便局など独立を果たした現在でも、フランス植民地時代の建物や文化はそっくり残っています。古い街並みやアパルトマンはパリのモンマルトルを彷彿とさせます。街の書店に入ると、手前半分左が英語、右がフランス語、奥の半分がベトナム語の書籍といった具合です。街角ではフランスパンが売られ、カフォからはコーヒーの香りが流れます。日曜日の朝、東京で言えば銀座通りにあたるドンコイ通りは閉鎖され、オートバイの騒音がピタリと止みました。街には童謡が流れ小学生のかけっこが始まりました。フランスの小説「インドシナ」に出てくるコンチネンタル・ホテル、市民劇場一帯は、旧サイゴンが「小パリ」と言われた時代の瀟洒な姿を見せてくれました。

ベトナムの食事は日本人好み

市内風景
レストラン
市内風景
レストラン内部
市内風景
メニュー
市内風景
ベトナム料理
市内風景
ベトナム料理
市内風景
ベトナム料理
市内風景
ベトナム料理
市内風景
生春巻
市内風景
ベトナムコーヒー

ベトナム料理は南国の豊富な食材が、中国料理とフランス料理の影響を受け、長い歴史のなかで洗練されてきました。肉や魚に必ず添えられる香草などの生野菜、魚醤、スパイスには沢山の種類があります。白いごはんや麺、はしを使って食べる習慣など、日本人には美味しく親しみやすいものです。

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