
2023/09/23 |
名 前 |
アリ(蟻、螘) |
学 名 |
Formicidae |
英語名 |
Ant |
分 類 |
昆虫綱ハチ目ハチ亜目アリ上科アリ科 |
分 布 |
世界のあらゆる地域 |
形 態 |
ハチと共通の特徴を持つ。体は、頭部、胸部、腹部の間がくびれ、大きく動かすことができる。体色は黒いものが多いが、黄色、褐色、赤色などの種類もいる。
大顎は発達し餌をくわえたり、外敵に噛みついたりできる。複眼はあるが、単眼は退化するものが多く、複眼まで退化する場合もある。一対の触角が発達、基部の節の先で折れ曲がり「く」の字型をなす例が多い。
発達した歩脚3対の後端にはハチと同じ毒腺を持ち刺す種も少なくない。
同種でも形態が異なり、繁殖する雌雄(雄と女王)、働き蟻(雌)は形態的に区別できる。働き蟻の中に、さらに複数の形態差が見られる場合もある。繁殖行動を行う雄アリと雌アリには翅があるが、女王は、後に翅を切り離し無翅になる。働き蟻は翅を持たず数が圧倒的に多いため、アリは無翅の昆虫の印象がある。
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生 態 |
肉食。種類により生きた動物を襲う種類から、自ら栽培した菌類を主食にする種類まで多種多様。植物の蜜やアブラムシの甘露、タンパク質源として肉食をする種が多い。トビムシ、ムカデ、ササラダニなど、ほぼ特定の生物のみを襲って獲物にしている種が多い。巣の外で餌を見つけると、その場で摂食、素嚢に納め巣に持ち帰ったり、丸ごと、あるいは刻んで運ぶ行動が知られ、砂粒に蜜をまぶし持ち帰るアリもいる。列をなし行き来するのは、同じ家族の働き蟻により通り道に残された足跡フェロモンをたどり行くことによる。
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