2017/11/12 秋の動物園まつり バックヤードツアー |
名 前 |
フクロウ (梟、?、森の物知り博士、森の哲学者) |
学 名 |
Strix uralensis |
英語名 |
Ural owl, Owl |
分 類 |
フクロウ目フクロウ科フクロウ属 |
分 布 |
ユーラシア大陸北部の亜寒帯から温帯(スカンジナビア半島中部から東のシベリア鉄道沿い)と欧州の一部。日本では九州以北から北海道にかけ広く分布。留鳥として定住性が強い。 |
形 態 |
全長50-62cm、翼開長94-110cm、尾長22-25cm。体重はオス500-950g、メス570-1,300g。尾羽は12枚、褐色の羽毛で雌雄同色。平たい顔で眼球が発達。眼球とまぶたの間の半透明の瞬膜で日中は眼球を覆い網膜を保護。嘴の先端は鋭く視野の邪魔にならぬよう短く折れ曲がる。趾は羽毛に被われ、指が前後2本ずつに分かれる。鋭いかぎ状の爪がある。ミミズクにある羽角はない。耳は目の横で顔盤の羽毛に被われる。幼鳥は全身が白い羽毛で被われている。 |
生 態 |
単独またはつがいで行動。夜行性だが必要により日中も行動。獲物の背に足の指を突き立て押さえつけ締め殺す。目は人の10-100倍ほどの感度。遠近感をつかむ範囲は60-78度と広いが、視野は約110度と狭い。これを補うため首は上下左右約180度回り、体を動かさず約270度回せる。左右の耳は大きさと位置が上下にずれているため、音源の方向と距離を立体的に認識できるため、雪の下のノネズミやトンネル内のモグラやミミズを仕留めることができる。食性は動物食。野ネズミや小型鳥類(カワラバト、スズメ)、モグラやヒミズなどの食虫類、モモンガ、リスなどの小型哺乳類、カエルなどの両生類、爬虫類、カブトムシやセミなどの昆虫を食べる。雛は孵化して1か月ほどで巣立ち、2-3か月両親から狩りや飛ぶ訓練を受けてから、その年の9-11月頃に独り立ちする。通常一夫一妻制で、繁殖に成功したつがいは翌年同じ巣を利用することが多い。メスの平均寿命は約8年、3-4年目から繁殖を始め、5年ほど繁殖を続ける。平均寿命は60年、最高寿命は68年。 |
備 考 |
夜間の生態系ピラミッドの頂点に位置する大型猛禽類。学名、英名ともに「ウラル地方のフクロウ」を意味する。 |
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