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シベリアヘラジカ / Siberian Elk

Chronicle 2011 2010 2009 2008 2007 2006 2005 2004
Profile
ヘラジカ舎は熊野神社の真向かい、大きな桜の樹の下にあります。ここの桜は、川崎の桜の開花宣言に使われているそうで、例年、桜吹雪の時期には、中国、東北地方から来園したヘラジカ姉妹は、桜まみれのピンク色に染まります。
ヘラジカは、鹿の仲間では最も大きく、馬より大きく、ラクダのように愛嬌のある顔をしています。角は雄だけにあり、大きなへら状でいくつもの枝があり、左右の枝の開きが2mあるものもいます。オスの首筋にはベル(鈴)という長さ30センチになる肉垂があります。ヨーロッパではエルク、アメリカではムースと呼ばれています。日本では、ここ、夢見ヶ崎動物公園にしか居ないそうです。
1985年、川崎の友好都市、中国、瀋陽市からオス、メスの2頭が来園しました。現在いるメス2頭は、その孫になります。この動物園ではもっとも大きい動物で寒さに強いため、川崎の冬は物足りないようです。
名 前 シベリアヘラジカ (西比利亜箆鹿) 別 名 ヘラジカ、ダジカ(駝鹿)、ラクダジカ
学 名 Alces alces cameloides 英 名 Siberian Elk / Siberian Moose
分 類 偶蹄目(ウシ目)シカ科 分 布 シベリア、中国東北部の森林や湿地
食 物 木の芽や葉、水草 来 園 1985年
夢見定食 サツマイモ、ニンジン、キャベツ、リンゴ、モヤシ、草食獣用人工飼料、大麦、トウモロコシ、ルーサン(アルファルファ、マメ科の多年生牧草)、ヘイキューブ(枯れ草を立方体に圧縮成型した飼料)



2004
2004/09/23
現在、メスが2頭ですが、早くオスに来てほしいものです。
2005
2005/03/27
夏の暑さに弱いため獣舎には冷房を用意しています。この動物公園で冷房が使える動物は、シベリアヘラジカとレッサーパンダだけだそうです。
2005/03/30
ここにある見事な桜は川崎で一番早く開花する桜です。入れ替えが終わったばかりの地面に敷いてある赤い砂は富士砂という富士山の溶岩で、ヘラジカのひずめが自然に削れるよう、わざと荒い砂を入れてあるそうです。ヘラジカは輸入禁止のためオスが来る可能性は現在のところありません。日本ではほかに北海道のおびひろ動物園にいますが、ここもメスだけだそうです(東京、CTさん)。
2005/06/25
ヘラジカは家畜伝染病予防法でBSE(牛海面状脳症)などの検疫の規制対象動物のため輸入できません。そのため神戸大学の稀少動物人工繁殖研究会などと相談、人工授精の検討を始めるそうです(2005/06/25 中日ウエブプレス神奈川より)。
2006
2006/03/26
春の動物園まつりのツアーガイドで、新企画として、葉のついた枝を与え、捕食する様子を説明。
2006/09/23
秋の動物園まつりで、ナイトルームが初公開されました。外に出ているヘラジカ姉妹が、ヘラジカ舎内から見慣れない顔が覗いているのを不思議そうに眺めていました。恒例の葉のついた枝を与え捕食させる試みも行われました。
2007
桜満開のヘラジカ舎 残された壁の傷跡
2007/03/10
動物園の獣医さんによると、左前脚を引きずっているのは妹のほうで、生まれつきなのだそうです。
2007/03/21
春の動物園まつり「園内リレーガイド」宇田さんが説明しました。現在、日本にいるヘラジカはここだけなのだそうです。ヘラジカの歯は下側だけにあり、上の歯茎の部分は「まな板」の役目をするそうで、実際に長谷川さんが木の枝の葉を食べさせるところを見せながらの説明でした(上左)。また普段入ることのできないナイトルームも公開されました。
2007/03/22
ヘラジカ舎のグラウンド内にある大きなソメイヨシノが開花したそうです。この桜は、加瀬山の上にあるため日当たりが良く、川崎市でもっとも早く咲く桜として知られ、市の桜開花宣言の目安になっています。毎年、この桜が散るとき、ヘラジカ姉妹は桜まみれになり体がピンクに染まります。
2007/03/31
ヘラジカ舎内の大きな桜が満開(上中)になり、散り始めたピンク色の花びらが赤茶色の富士砂のうえに積もり始めました。いよいよ夢見名物「桜餅」ならぬ「桜ヘラジカ」が見られる時期を迎えます。
2007/05/17
妹の右前脚跛行の治療を行いました。
オスの角07/12/022007/09/23
秋の動物園まつりで、レムール舎、リクガメ舎と背中合わせの、ヘラジカ舎ナイトルームが公開されました。2002年には居たオスの大きな角が展示され、その角でつけられたナイトルーム内部の壁の傷跡もまだ残っており、昔のヘラジカを知るものには懐かしいものでした(上右)。またナイトルーム内部から見る景色は、いつもとは随分違うものでした。シベリアヘラジカが居るのは、日本ではここだけです。現在はメス2頭のみですが、ワシントン条約の関係で、オスが来る見込みは絶望的です。パンダやコアラは日本に来ているのに、中国やシベリアに沢山いるシベリアヘラジカが、なぜ日本に来れないのか、不思議と言えば不思議です。
2007/12/03
暑い夏が過ぎ、ヘラジカにとっては凌ぎやすい秋の到来です。2日、夕日を浴びながら、桜の枯れ葉のうえに巨体を置き、のんびり過ごしていました(右)。
2008
2008/04/05
今年もヘラジカ舎の桜は見事に咲き、桜吹雪にヘラジカがまみれる季節を迎えています。
2008/04/29
大好きな冬が終わり、苦手な暑い季節を前に、ヘラジカ姉妹(2頭)は相変わらずのんびり過ごしています。人懐っこさは相変わらずです。
2008/07/05
暑くなってきました。ヘラジカ姉妹にとっては苦手な季節の始まりです。夏に向かって英気を養うためか、グラウンドにある大きな枝が切り倒され、姉妹は夢中で葉を食べていました。
2008/09/23
秋の動物園まつりでは、上から吊るした「ネズミモチ」の枝をおいしそうに食べていました。
2009
2009/03/20
春の動物園まつりで、ヘラジカ姉妹は11歳と10歳と紹介されました。オスが亡くなって随分になりますが、日本にはオスが居らず、輸出入も禁止されている動物のため、お婿さんが来るのは絶望的なようです。
2009/04/19
冬が終わり、陽射しが強くなってきたためか、暑さの苦手なヘラジカ姉妹は、日中は直射日光を避け、日陰で休むようになりました。
2009/05/04
緑の日、ミニイベントとして、シベリアヘラジカへのエサやり見学が行われました(動物園からの手紙)。
2009/06/24
現在、口蹄疫や狂牛病などの検疫の関係で海外からの有蹄獣(ウマやウシ、ブタのように蹄のある動物)特に偶蹄類(蹄が偶数のウシやヤギ、ブタの仲間でキリンやカバもこの仲間)(奇蹄類:蹄が奇数のウマ、サイ、バクの仲間))の輸入はまず不可能です。それでシベリアヘラジカの♂の導入も無理なんです・・・(動物園からの手紙)。]
2009/09/05
北極圏やツンドラなど、元々、寒いところに住むヘラジカにとって夏の暑さは苦手中の苦手です。夕方、ナイトルームに入る前「やれやら今日も終わったか」と気持ち良さそうにシャワーを浴びていました(左)。
2009/09/19
夏の間、いつも日陰を探しじっとしていたのが、少し涼しくなってきたため、元気を取り戻し始めました。夕方、閉園前に大好きな葉のついた枝を貰うと美味しそうに食べていました(右)。
2009/01/30
寒さの本番を迎え、ヘラジカ姉妹は元気を取り戻しています。いつもは詰まらなそうに立っていたり、地面にベッタリ座って枯葉に埋もれるままだったのが、今日はスックと立ち上がり、顔つきもシャキッとしていました(左下)。
2009/02/03
関東地方は1日〜2日、2年ぶりの雪に覆われました。大喜びの姉妹が、雪の中元気よく走り回る様子が、動物園からの手紙に動画で記録されています。こんなに活発に動く姿は久しぶりです。
2010
2010/03/27
ヘラジカ舎の大きな桜がそろそろ見ごろを迎えます。こんどの土曜、日曜日(4月3日〜4日)あたりは、桜吹雪でピンクに染まったヘラジカ姉妹を見れるかも知れません(上左)。
2010/04/11
夢見名物、桜吹雪の季節を迎えました。地面はピンクに染まるほどで、ヘラジカ姉妹も恒例により、桜吹雪の洗礼を受けていましたが、今年は毎日の寒暖の差が大きく、雨が降ったり風も強かったりで、いつものような桜まみれの姿は見られませんでした(上中)。
2010/07/03
今日は、梅雨の高温多湿でうだるような暑さです。もっともシベリアの夏は思ったより暑く、ツンドラ地帯の年間の気温差は80℃くらいはあるでしょうか。野生のヘラジカは過酷な土地で生きる動物です。夏は猛烈な蚊やブヨの大群が襲来するため、ヘラジカ姉妹にとって日本の夏は過ごしやすいかもしれません。
今日は暑中見舞いなのか、いつもなら動物園まつりに出てくるご馳走、ヘラジカ舎に植えてある大好きな大きな樹の枝を飼育スタッフから切って貰い(随分高い樹なので切るのも大変です(右)。高所恐怖症の人では無理かもしれません)、嬉しそうに新鮮な葉っぱを食べていました(上右)。
2010/07/26
シベリアヘラジカが気持ちよく”水浴び”/川崎: シャワーで夏バテ解消―。国内の動物園で唯一見られる夢見ケ崎動物公園(川崎市幸区)のシベリアヘラジカが、猛暑に打ち勝とうと“水浴び”を楽しんでいる。 中国北東部を生息地とするシベリアヘラジカは、氷点下20度の世界でも生きられるが暑さは大の苦手。雌のポロウ(12)とユキ(11)も、夏は木陰で休んでいることが多いという。 少しでも暑さを和らげようと、毎夏恒例のシャワーを6月中旬から始めたところ、ポロウのお気に入りスポットに。33度を記録した26日は約30分間、気持ちよさそうに水浴びした。「毛に多く脂分が含まれているので体を冷やすのに時間がかかる。一度浴び始めると全く動かない」と飼育担当の斉藤健一郎さん(46)。夏休みいっぱいは、ゆったり涼むヘラジカの姿が見られるかも。(神奈川新聞 7/26-21:50)
2010/07/31
ナイトルームの壁の上からシャワーが霧のように降り注いでいます。その下で今日も気持ち良さそうに水浴びしていました(左)。
2010/07/07
いつもは木陰でぐったり寝ているボロウとユキですが、今年の暑さも峠を越したのか、シャワーを浴びたあと元気を取り戻し、優雅な立ち姿を見せてくれました(右)。そして、来園者が呼ぶと寄ってきて鼻をすりつけるサービスまでしてくれました。馬より大きいシカですが、傍にくるとその大きさが良く分ります。日本では、ここ、夢見にしかいないシベリアヘラジカですが、オスがいないため、このままではいずれ消え行く運命です。ワシントン条約で輸入が禁止されているそうですが、シベリアにはたくさんいるシカです。何とか立派な角を持ったオスを見たいものです。
2010/08/28
かなわぬ恋? 〜 アルダブラゾウガメとシベリアヘラジカ
@アルダブラゾウガメはお隣のシベリアヘラジカ姉妹が大好き、運動場へ出るチャンスさえあれば、いつもシベリアヘラジカ舎との境にやってきて、重い身体を持ち上げ、いつまでも姉妹を眺めています。姉妹のほうは離れた場所で、餌を食べたり、シャワーを浴びたりして、ゾウガメは見向きもされません。
Aようやく諦めがついたのか、ゾウガメは向きを変え、ナイトルームに引揚げます。
Bすると、いつの間にかヘラジカがやってきて、ゾウガメがナイトルームの中に入るまで、じっとその後姿を見送っています。ゾウガメの気持ちをちゃんと知っていたようです。
 
@ 今日もヘラジカ姉妹を飽かず
眺めるアルダブラゾウガメ
A かなわぬ恋とあきらめナイト
ルームに引揚げるゾウガメ
B そんなゾウガメをやさしく
見送るシベリアヘラジカ
 
2011
2011/02/27
春一番が吹き、冬から春に移ろうとしています。それでガッカリしているのが寒さが大好きなヘラジカ姉妹です。今日は少しでも寒いところはないか、と風通しのよい日陰でじっとうずくまっていました(上左)。
2011/03/13
11日の東北地方太平洋沖地震では、びっくりして運動場を走り回る特別な動きを見せましたが(柾園長からのメール)、落ち着くとやはり暑さは苦手らしく今日も日陰でじっとしていました。次の冬まで随分あります。
2011/03/19
新しい説明看板が出されました。これによると2頭の姉妹の識別方法は、姉の「ボロウ」は毛色が淡く、妹の「ユキ」は毛色が濃いのだそうです。
2011/04/02
今日は1頭だけでした。もう1頭は足を怪我したそうです。
2011/04/09
おなじみ、ヘラジカ舎内の桜の古木。今年も見事に咲いてくれました(上中)。先週に続き今日も外に出ていたのは1頭だけでした。
2011/04/16
今日も1頭だけ。もう1頭は足の怪我が長引いているのでしょうか。
2011/04/24
外に出ていたのは1頭のみ。もう1頭はナイトルームのなかにいるのが見えました(上中)。
2011/05/08
療養中の1頭は回復に向かっているため展示再開の動きも出てきました。
2011/05/14
ヘラジカ舎のナイトルームから療養中の1頭がじっと外を眺めていました。グラウンドに出ているほうは、暑くなってきたので、気持ち良さそうにシャワーを浴びていました(上左)。
2011/05/21
足が大分良くなったようで、久しぶりに2頭揃って外に出ていました(上右)。隣に住むヘラジカ姉妹が大好きなアルダブラゾウガメの「ユメタ」も首を伸ばしてヘラジカ舎を気にしていました。
2011/05/23
療養中の治療の様子が説明されました(ゆめみにゅーすVOL20 2011/05/12)。
2011/06/11
梅雨の晴れ間、外に出ていたのは1頭だけした。確かにヒヅメの治療?にはぬかるんだ外は良いとは思えません。
2011/06/18
梅雨の真っ最中で今日も雨、外にいたのはやはり1頭だけでした。治療中のもう1頭はナイトルームにいるのが見えました。
2011/06/25
今日も外に出ていたのは1頭だけです。毛が生え変わりの時期に来たようで、背中の毛が斑になってきました(上右)。
2011/07/02
今日も外に出ていたのは1頭だけでした。
2011/07/09
相変わらず外にいるのは1頭だけです。梅雨が明け夏到来。閉園前のひととき、右上から左下へ落ちる強い西日のなか、左上から右下へ落ちるシャワーを浴びながらうっとりと至福のときを過ごしていました(右)。
2011/07/17
久しぶりに2頭に戻りました(下3枚)。台風6号が近づき蝉が鳴く蒸し暑い夏の日、シベリアヘラジカにとってはもっとも苦手な季節です。きつい西日が射すなか、桜の大木の木陰でじっとしていましたが、最後にはナイトルーム前で扉が開くのをじっと待っていました。
2011/08/12, 20 & 27
2頭外に出ているときと、1頭だけのときがあります。今日は1頭でした。
2011/09/10 & 19
最近は1頭だけで出ていることが多いようです。もう1頭の脚の具合が悪化しているのでしょうか。カラスの巣造りの季節なのか、やたら毛をむしりにきて迷惑そうです。
2011/09/16
国内唯一飼育のアメリカヘラジカ、金沢動物園で死ぬ/横浜
 横浜市立金沢動物園(金沢区)は15日、国内唯一の雄のヘラジカ「ウィロー」(15歳3カ月)が誤嚥(ごえん)による窒息で死んだ、と発表した。
 同園によると、ウィローは北米からユーラシア大陸北部に生息する世界最大のアメリカヘラジカの雄。1997年、1歳の時に米国・ミネソタ動物園から来園した。雄は手のひらのような形の角を持ち、大きいシカは体重約800キログラムにもなるが、ウィローは小さめで体重は約300キログラム弱だった。
 14日朝、木の枝が角に絡まり、パニック状態に陥ったウィローが展示場外側の空堀に転落。麻酔をかけて引き上げたが、あごの骨折などで衰弱しており、同日夕方に胃の内容物などがつまり窒息死した。
 アメリカヘラジカは国内で唯一、ウィローが飼育されていた。ヘラジカは、川崎市立夢見ケ崎動物公園のシベリアヘラジカの雌2頭のみとなった。(カナロコ 2011/09/16
2011/09/19 秋の動物園まつり(バックヤードツアー & リレーガイド、上原さん)
いつも外に出ているのは姉の「ボロウ」、脚を療養中なのは妹の「ユキ」とのことです。大人の体重は 250〜300Kg、子供でも10Kg はあるそうです。バックヤードツアーで訪れたシベリカヘラジカ舎のナイトルームでは「ユキ」が藁のうえでのんびり休んでいました(写真上左と中)。
2011/09/24
久しぶりに姉の「ボロウ」と妹の「ユキ」2頭が外に出ていました。
2011/10/01
気候がようやく涼しくなり、夏のあいだ脚の療養でナイトルームに引篭りがちだった「ユキ」も、体力が回復してきたようで、「ボロウ」と一緒に外に出るようになりました。夢見ヶ崎動物公園ではもっとも寒さが好きなシベリアヘラジカですが、暑いのは大の苦手です。これから少しずつ寒くなってくるので、「ボロウ」と「ユキ」にとっては、待ちに待った季節ということになります。
2011/10/15
「ボロウ」と「ユキ」が外に出て、大好きな木の葉を食べていました。暑い夏が過ぎたためか嬉しそうな表情です。この2頭がもっとも喜ぶのは冬、雪が積もったときだそうで、そのときは普段見せることのないグラウンドを駆け回る姿が見れるそうです。
2011/11/05
今日は秋の柔らかい日差しを受け、2頭とものんびりくつろいでいました(左)。
2011/11/20
2頭とも少しずつ寒くなってきたので元気を取り戻し表情も穏やかになってきました(右)。

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