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2018/05/29 『夢見ヶ崎昆虫記』はじめます
幼少期を加瀬山の麓で育ち、毎日動物公園で虫捕りをしていました。
市街地の中にあって、自然林の残る加瀬山には、多くの昆虫たちが生息しています。
思い出深いこの加瀬山に生息する、その季節の昆虫たちを少しずつ紹介していきたいと思います。
よろしくお願いします。長谷川
(公式FB)

  

2018/05/29 『夢見ヶ崎昆虫記』~エサキモンキツノカメムシ~
カメムシというと、クサい虫の代表としてあげられそうですが、この『エサキモンキツノカメムシ』は、背中に可愛いハートマークを着けています。
しかも、虫の中では珍しく、母親が卵を守り、幼虫が少し育つまで面倒を見るのです。
※撮影場所:動物園の調理場裏のミズキの樹【写真上左】
※動物公園で見られる場所:サル舎前のミズキの樹
(公式FB)

2018/06/17 『夢見ヶ崎昆虫記』~エサキモンキツノカメムシ~その後
産卵のあと、母虫に守られていた「卵」は、前回の投稿から約2週間が経過した現在、すでに「孵化」を済ませ、さらには1齢幼虫から2齢幼虫に加齢しました。
少しだけカメムシらしくなりましたが、もう少し母虫に守られて、来週辺りには独り立ちします。
その後は一頭で生きていき、秋には「成虫」になります。
背中にハートを持った、エサキモンキツノカメムシ。動物公園へ来たら探してみてください。【写真上中: 2018年6月16日】
話は変わりますが、本日ニイニイゼミの初鳴きが確認できたので、耳を澄ませてみては?
(公式FB)

2018/06/17 川崎市夢見ヶ崎動物公園 【追記】
本日15時ごろ確認したところ、既に母虫から離れ、子虫が仲良くミズキの実を吸っていました【写真上右】。

2018/07/04 『夢見ヶ崎昆虫記』〜ツツジコブハムシ〜
甲虫目 ハムシ科 に ムシクソハムシ という名前の昆虫がいます。
他のモノに姿や様子を似せて身を守る等をする事を 擬態 といいますが、ムシクソハムシ はこの 擬態 の名手です。
ムシクソハムシ は名前の通りに、「虫の糞」に 擬態 をして身を守っています。
この、ムシクソハムシ に極近い昆虫が加瀬山にも生息しています。
ツツジを食べるので、ツツジコブハムシ と言います。体長:3mm 程度の小さな虫です。その姿は、やはり「虫の糞」。ツツジの植え込みで見られるので、皆さんも探してみて下さい。
撮影した場所:熊野神社前のツツジの植え込み【写真右】
長谷川
(公式FB)

2018/12/27 『夢見ヶ崎昆虫記』〜フユシャクの仲間〜
久しぶりの更新となってしまいました。
今年も残すところわずか。
真冬に昆虫記って・・・
いや、この寒い時期にしか行動出来ない昆虫がいるのです。
それが、鱗翅目シヤクガ科に属する フユシャクの仲間です。
要するに、冬に活動するガです。
オスには立派な翅が有りますが、メスの翅は退化していて無いか、有っても極めて小さくなっています。
その代わりに、脚が発達していて歩くのが得意です。
フユシャクの仲間のメスは、飛べないので木の枝などにつかまって フェロモン を放出します。
ソレに引き寄せられたオスと番い、子孫を残します。
小さな昆虫ですが、見つけると大きな喜びです。
見られる場所:熊野神社の石壁【写真左】
長谷川
(公式FB)


2019/01/16 『夢見ヶ崎昆虫記』〜ムラサキツバメ〜
寒い日が続いていますが、日中に日が射して暖かい時は嬉しいですね。
そんな時に活動するチョウがいます。成虫で越冬する、【 ムラサキツバメ 】 です。越冬はしているのですが、暖かい時には活動するのです。
【 ムラサキツバメ 】 は、本来南方系の種です。15年程前から関東地方に進出して来ています。温暖化の他に、【 ムラサキツバメ 】 の「幼虫」が餌とする マテバシイ という木が街路樹などとして沢山植えられているからです。
こうして、【 ムラサキツバメ 】 は関東地方にも進出し、越冬して私達の目を楽しませてくれているのです。
暖かい日に、熊野神社の隣、富士浅間神社付近で探してみてください。翅を広げても4cm程度の蝶ですが、ハッとする美しさです。
【写真左】(公式FB)。

2019/02/22 『夢見ヶ崎昆虫記』〜キタテハ〜
2月も半ばになると、春の様な日があります。
昆虫にはさまざまな越冬形態があります。
その中で、【 キタテハ 】 は、成虫で越冬します。
草の陰などで風をしのぎ、厳しい冬を越します。
年が改まり、2月の半ば頃、暖かい日には 【 キタテハ 】 の成虫はうごきだします。
まだ、陽だまりで翅を広げて体を温めることが、この時期に出来る事です。
寒い日には、また草木の陰で眠り、暖かさと寒さを繰り返し本格的に活動をはじめます。
暖かい日の南斜面で見ることができます。
是非探してみて下さい。【写真右】(公式FB)
  

2019/03/01 『夢見ヶ崎昆虫記』 〜オカモトトゲエダシャク〜
「スプリングエフェメラル」という言葉があります。これは、「春の妖精」というような意味です。概して、春先に咲く野の花や春先に出て来る昆虫に対して使われることが多いようです。
今日、紹介する「オカモトトゲエダシャク」もそんな「スプリングエフェメラル」の一つに数えられます。早春に出て来るシャクガ科の種で、前翅・後翅ともに扇子の様に畳んで静止しています。ゾウガメ舎の街灯にて見る事が出来ますが、灯に誘引される ガ類 にあって、♂だけが灯に寄って来ます。♀は灯に寄って来ないので、私はまだ見た事がありません。
実は、この「オカモトエダシャク」ですが、5年前に幼虫を見て以来、確認が出来ず、「園内絶滅昆虫」となっていました。昨年、1頭の♂個体を確認。今年は、2頭の♂個体を園内で確認出来ました。命を繋いでくれていた事に安堵しました。2cm位の ガ です。よく見ると愛らしい顔をしています。是非、探してみて下さい。
(長谷川)【写真上左と上中】(公式FB)

2019/04/22 『夢見ヶ崎昆虫記』〜ナナフシモドキ〜
桜が散る頃、桜の樹の根元に生えるひこばえに小さな「ナナフシ」が見られます。【写真上右】
「ナナフシモドキ」と標準和名についているのは、主に西日本に分布する「エダナナフシ」が「ナナフシ」と呼ばれる為です。
最近の研究では、『ナナフシは鳥に食べられて卵を遠くへ運んでもらうのか』というものがありました。
鳥が「ナナフシ」を食べると、「ナナフシ」は鳥の体内で消化されます。
しかし、「卵」は消化されずに糞と一緒に排泄されます。
鳥は飛ぶ事ができるので遠くへ拡散できる、という話でした。
動物公園でも、「何故ココに?」という場所に「ナナフシ」が居る場合があります。
そんな時、鳥が運んだのか。と考えてしまいます。
長谷川(公式FB)

2019/06/14 『夢見ヶ崎昆虫記』 〜 ミズイロオナガシジミ 〜
梅雨が始まる寸前に、活動を始めるチョウのグループがあります。「ゼフィルス」と名付けられたグループは、ラテン語で「西風の女神」を意味します。
そんなグループの中に、加瀬山でも見られる種が1つあります。〜 ミズイロオナガシジミ〜 です。
幼虫は「クヌギ」を食べて育ちます。白い翅をした小さなチョウです。後翅の先端には、尾状突起と呼ばれる部分があり、ソレを触角に見立てています。更に尾状突起基部には、赤い眼状紋と呼ばれる目を模した模様まであり、捕食者からの攻撃を逸らしています。
サル舎とレムール舎の反対側にある「クヌギ」の木立の中で観る事が出来ます。一年で今の時期(6月頃)にしか観る事が出来ません。是非、探してみてください。(長谷川)
【写真左右】(公式FB)
  
2019/07/25 『夢見ヶ崎昆虫記 〜セミの仲間』
梅雨明け間近か。連日のぐずついた天気。そんな中でも元気のいい虫が、セミの仲間です。動物公園には、6種類のセミが生息しています。出現する時期が早い種から紹介すると、

ニイニイゼミ
アブラゼミ
ヒグラシ
ミンミンゼミ
ツクツクボウシ
クマゼミ

となります。鳴き声は聞こえるけど、姿は見えない。そんなセミの仲間の「羽化」をみてみませんか。加瀬山全域でみられますが、夜の8時頃に、動物公園事務所前から熊野神社辺りを探すと見つけやすいと思います。「羽化」したばかりのセミはとても綺麗ですよ。夜の動物公園は街灯も少なく暗いため、気を付けて探してみてください。
*1枚目:ニイニイゼミ【写真左】 *2枚目:ミンミンゼミ【写真右】 (公式FB)

2019/09/02 『夢見ヶ崎昆虫記』〜ゴマダラチョウとアカボシゴマダラ〜
「特定外来生物」と云う言葉があります。
本来の生息域ではない場所に生息している海外由来の生物で、元々その場所に生息している生き物などに被害を及ぼすおそれがある生物の事です。
ただ、本来の生息域ではない場所への移動は、ほとんどの場合、人間の手によって行われています。
今回紹介する、「アカボシゴマダラ」は、そんな「特定外来生物」に指定されている昆虫です。
「アカボシゴマダラ」は、中国より人の手によって持ち込まれました。
人の手によって放たれた「アカボシゴマダラ」の幼虫は、市街地でも豊富に生えている「エノキ」という木の葉を食べて育ちます。
同じくして本邦に元々から生息している「ゴマダラチョウ」の幼虫も「エノキ」の葉を食べて育ちます。
ここで競合が起こるのですが、僅かに棲み分けをしている様です。
成虫になると、両種ともに、広葉樹の樹液を食料とし集まりますが、ここでも競合が起こります。
園内では、「アカボシゴマダラ」が「ゴマダラチョウ」を追い払っているのを見た事があります。
ただ、たった一回の事なので競合しているのかは私には分かりません。
と、「悪者」の様に捉えられてしまう「特定外来生物」ですが、とてもキレイなチョウですので競合しないのであれば、それは見ていたいものです。
風に乗るように飛ぶ「アカボシゴマダラ(写真1枚目【写真左】)」と「ゴマダラチョウ(写真2枚目【写真右】)」。園内で見つけたら、見守って下さい。
(公式FB)

2019/11/02 『夢見ヶ崎昆虫記』 〜 温暖化と北上種 〜 ムラサキツバメ 〜
「北上種」という言葉があります。文字通り、南方から北方へ生息範囲を広げている「種」の事です。主な原因は、地球温暖化によるもの。と言われていますが、北上した「種」の成長に欠かせない食べ物が無いと定着できません。
今回紹介する「ムラサキツバメ」は、そんな北上を続ける昆虫です。私が子供だった35年位前の加瀬山では、勿論見る事が出来ませんでしたし、昆虫図鑑にも「紀伊半島以南に生息」している。と書かれていました。今から20年程前に、偶然この「ムラサキツバメ 」を住まいの側で見つけました。加瀬山で見られるようになったのは、15年程前からでしょうか。
「ムラサキツバメ」は、幼虫期に「マテバシイ」という樹の葉を食べて育ちます。「マテバシイ」は、街路樹等(加瀬山では園内植栽)として植栽される事の多い樹種で、「マテバシイ」が沢山ある事も定着の要因となったのでしょう。
「ムラサキツバメ」は、シカ舎周辺で見る事ができます。大きくはありませんが、オスとメスで翅の色が違う種です【写真左:オス、右:メス】。是非探してみてください。
長谷川 (公式FB)

2019/12/14 『夢見ヶ崎昆虫記〜糞を食べる昆虫〜センチコガネ〜』
 昆虫は様々なものを食べて生活しています。今日は、糞を食べる昆虫の話。動物の糞を餌にしている昆虫がいます。その種類は数え切れない程です。
 例えば、牧場などで、糞がそのままだったらどうなる でしょう。牧場が糞だらけになってしまいます。ソレを糞を食べる昆虫が分解して土へ戻すのです。
 では、動物園には糞が沢山あるので糞を食べる昆虫も多いのだろう。と、想像できます。
 ところが、動物園では糞をスグに片付けてしまうので、意外と種類は少ないのです。
 今日、紹介するのは レッサーパンダ の糞を食べに来た、「センチコガネ」です。
 「センチコガネ」という標準和名は、トイレの古い言い方である「せっちん(雪隠)」からつけられました。昔の人も、「センチコガネ」が糞を食べることを知っていたのですね。
 夢見では、シカ舎のまわりやマーコールのまわりで飛んでいるトコロを見る事が出来ます。
触ったあとは、手を洗うのを忘れずに。
長谷川 (公式FB)


2020/01/05 夢見ヶ崎昆虫記〜越冬するチョウ〜ムラサキツバメ
 あけましておめでとうございます。記念すべき2020年最初の投稿として、11月2日に紹介した、『ムラサキツバメ 』の 越冬集団 を見つけたので紹介します。
 『ムラサキツバメ』は、シジミチョウ科では珍しい「成虫で越冬」する種です。時に、数個体から数十個体が照葉樹の葉の上に集り越冬します。複数の個体が集まる理由は、「熱を逃がさない為」等、諸説有りますが、本当のトコロは分かりません。今迄、色々な場所で『ムラサキツバメ 』の「越冬集団」を探して来ましたが、実は見つけたのは2回目。ソレが動物公園内だったのは驚きです。
 加瀬山の南向斜面の とある木にありますが、見つけてもそっとしてあげてください。(長谷川)【写真左】(公式FB)

2020/02/07 夢見ヶ崎昆虫記 〜 フェロモンの話 〜 クロテンフユシャク
生き物は時に「においの様なモノ」で異性を誘惑する事が有ります。この「においの様なモノ」を「フェロモン」と呼びます。
ほ乳類では、たとえばマーコールのフェロモンなどは、人間に分かる程の「におい」を発するものがあります。昆虫では、こうした「フェロモン」を使うものも少なくありません。
写真の【 クロテンフユシャク 】も、「フェロモン」を使う昆虫です。右側の「翅」の無い個体が♀です。 ♀は、「翅」をなくす代わりに「フェロモン」をまき、♂に存在をアピールします。
「フェロモン」を触角で感じとった♂個体が、♀のところへたどり着き「交尾」が成立します。
このように、「翅」を無くしても「フェロモン」をつかう…という戦略で、昆虫達は生き抜いています。
今回の写真は、ロバ舎前の[ ヒマラヤシーダー ]の幹で撮影しました。(長谷川)【写真右】
(公式FB)
  

2020/04/10 (現在臨時休園中) 夢見ヶ崎昆虫記〜ニッポンヒゲナガバチ
動植物の名前(標準和名)には、「ニッポン」や「ニホン」とつくものがいます。
動物公園では、「ニホンイシガメ」がソレにあたります。
今日、紹介する昆虫は【ニッポンヒゲナガバチ】です。
春、この時期に活動をし、ツツジの花が咲き終わる頃には見られなくなります。
多く見られるのは、「触角」の長い♂個体です。
長い「触角」が、「ヒゲナガ」の由来となります。
これからの時期、ラマ舎前や小獣舎裏のツツジの植え込みの上を忙しく飛び回る姿が見られます。
(長谷川)【写真上左と上中】(公式FB)

2020/05/10 夢見ヶ崎昆虫記 〜 小さな宝石達〜
「ハムシ科」というグループがあります。文字通り、植物の葉等を食べて生きています。彼等は見た目が小さく、葉の裏等に隠れている事も多く目につきにくい昆虫です。ただ、多くの種が宝石の様なきらびやかな姿をしています。
その中から、「ツユクサ」を食べる「キバラルリクビボソハムシ」と「ブドウの仲間」を食べる、「アカガネサルハムシ」を紹介します。どちらの種も動物公園内に居るのですが、見つけにくい昆虫です。小さな(体長:5~7mm程度)宝石達が生息している事も覚えておいて下さい。
写真1枚目: キバラルリクビボソハムシ【写真上右】
写真2枚目: アカガネサルハムシ【写真下左】
(長谷川)(公式FB)


2020/06/21 夢見ヶ崎昆虫記〜蝶の飛ぶ道〜
園路の水禽舎とシマウマのグラウンドの間を「蝶」が飛んでいるところを見る事があります。
よく見ていると、同じ個体がしばらくの間をおいて同じ方向へ通過して行くのが見られます。
ある範囲を巡回しているのです。
この「蝶」の飛んでいるところを「蝶道」と言います。
水禽舎とシマウマのグラウンドの間は「蝶道」になっているのです。
そこに「アガパンサス」が咲いているので、寄り道をする個体を見つけられるとラッキーです。
今日は、「キアゲハ」が寄り道をしていました。
「アガパンサス」の咲いている間は、「蝶」を見られる事が多いので気にしてみて下さい。
(長谷川)【写真上中】(公式FB)

2020/06/28 夢見ヶ崎昆虫記 〜蝶の飛ぶ道 その2〜
先日、蝶の道について投稿しましたが、 クロアゲハも見られました。
クロアゲハは一番普通に見られる黒系アゲハです。 幼虫は、柑橘類の葉を食べて育ちます。
大きな蝶なので子供の頃から憧れの蝶でした。
(長谷川)
〜蝶の飛ぶ道〜 https://www.facebook.com/125585734800482/posts/562580294434355/?d=n
【写真上右】(公式FB)

2020/07/10 夏の訪れ
先日 ヤギの放飼場でヤマトタマムシを発見しました。
タマムシの成虫は6〜9月の盛夏の日中によく活動します。
日本には「タマムシをタンスに入れておくと着物が増える」という俗信があるので来園された時に見つけることが出来たら縁起がいいですね!
梅雨明けはまだ先になりそうですが、夏の訪れを感じます。
(岡田)【写真右】(公式FB)

2020/08/28 加瀬山 セミの鳴き出しに異変? 市民団体 抜け殻調査 採取の後は見本を見ながら分類
 幸区の加瀬山で8月19日、さいわい加瀬山の会と川崎市公園緑地協会がセミの脱け殻調査を行った。参加者は加瀬山の会会員12人、緑地協会職員4人、ボランティア1人。
 当日、夢見ヶ崎動物公園事務所前をスタートし、駐車場に向かう道路沿いの植え込みや木、芝生広場などを1時間ほどかけて調査。高い木の葉などにつかまっている抜け殻は長い竹を使って落とすなどして集めた。抜け殻は近くにかたまっていることも多く、緑地協会の職員によると「ある個体が脱皮した場所は、安全な場所なので集まってくることがある」とのこと。
 採取後は種類ごとに分類。この日はアブラゼミ600個、ミンミンゼミ73個、ツクツクボウシ13個、ニイニイゼミ2個だった。
 ボランティアで参加した伊藤和則さん(66)は「集めるだけじゃなく分類まですることは初めて知った」と語った。
 橋本文夫加瀬山の会事務局長は「梅雨が長かったが数に影響はないみたい。ただ例年7月初旬からヒグラシ、アブラゼミ、ミンミンゼミ、ツクツクボウシの順に鳴き出すのが、今年は7月下旬からほぼ同時期に鳴き出したのがいつもと違う」と話した。
(タウンニュース川崎区幸区版)

2020/10/07 夢見ヶ崎昆虫記 〜ボディーガード〜
別々の生き物が関わり合いを持ちながら同じ場所に住んでいる事を「共生」と言います。
今回紹介する、「ムラサキツバメ 」は、「アリ類」と共生して成長します。
写真に写っている「アリ」は、「キイロシリアゲアリ」と言う種です。 『キイロシリアゲアリ」は、「ムラサキツバメ 」の幼虫が体表にある分泌線から出す「蜜」を舐めます。
ただ、「アリ」に「蜜」を与えるのでは無く「アリ」は「ムラサキツバメ 」のボディーガードをして天敵等から「ムラサキツバメ 」の幼虫を守ります。
「ムラサキツバメ 」の幼虫は、「アリ」に守られながら食草の「マテバシイ」の葉を食べ成長します。
今回は、「ムラサキツバメ 」の ♀成虫の写真も掲載しておきます。 シカ舎周辺でこれからの季節の天気の良い日に見る事が出来ます。(長谷川)(公式FB)

2020/12/03 夢見ヶ崎昆虫記 〜小春日和〜
小春日和は、晩秋から初冬にかけての、暖かく穏やかな晴天の日の事です。
そんな、秋の暖かい日に「ホンシュウジカ」舎の周辺をチラチラと飛ぶ虫が居ます。
「ムラサキツバメ」です。
成虫で越冬をするので、暖かい日は活動を始めてしまいます。
ただ、活性は高くは無く、日向で体を温めている事が多い様です。
小春日和には、探してみて下さい。
(長谷川)
  
  

2021/01/18 夢見ヶ崎昆虫記 〜翅の無い ガ 〜
年が明け、寒さが厳しくなっても昆虫の中には活動しているグループがあります。
よく知られた「シャクトリムシ」の一部のグループに含まれる種の成虫です。
そのグループの♀は、「翅」を持っていませ「翅」を無くした代わりに、歩く事が得意です。
また、♂を自分の元へと呼ぶ為に「フェロモン」を撒きます。
この「フェロモン」を嗅ぎ取った♂が♀の元へとやって来るのです。
動物公園には、このグループにふくまれる「ガ」が 4種 生息しております。
「シロオビフユシャク」
「ウスバフユシャク」
「クロテンフユシャク」
「クロバネフユシャク」
です。
どれも似ているのですが、共通して♀には「翅」がありません。
♀は、体長5mm程度と小さく見つけ難いのですが、キジ舎前からラマ舎前までの壁等で見る事が出来ます。
探してみて下さい。
写真1 、2 :シロオビフユシャク♀【写真上左】、♂【写真上中】
写真3、4: ウスバフユシャク ♀【写真上右】、♂【写真右】
(長谷川)(公式FB)


2021/03/16 夢見ヶ崎昆虫記 〜春〜
春が来ました。
ソメイヨシノも咲き始め、暖かい日が続きます。
シカ舎では、雨の溜まり水を『アゲハ』が吸っていました【写真上左】。
ペンギンの濾過器の脇では、『タチツボスミレ』も咲いています【写真上中】。
春が来ると、ソワソワしてしまいます。
(長谷川)(公式FB )

2021/04/20 夢見ヶ崎昆虫記〜吸水〜
初夏を思わせる好天が続きます。
シカ舎の水溜りで水分を吸っているのは 『アオスジアゲハ』です。
水分補給の為もありますが、暑くなると吸い込んだ水を排泄する事によって、熱くなった体を冷やす効果もあるそうです。
元々南方系の種ですが、暑すぎる日本の夏を乗り越えて世代を更新してゆきます。
(長谷川)
【写真上右】(公式FB)

2021/07/15 夢見ヶ崎昆虫記 北上するチョウ〜ナガサキアゲハ〜
 フラミンゴ舎の壁にアガパンサスの薄紫の花が咲き始めると、[ ナガサキアゲハ ] が吸蜜にやってきます。
 [ ナガサキアゲハ ]は、私が幼かった頃(約40年前)には、加瀬山では見られなかったチョウです。
 幼い頃の私は図鑑でしか知らない、南方の暖かい地方に住む [ ナガサキアゲハ ]の姿を夢想する事しか出来ませんでした。
 2000年頃、静岡辺りで見つかり、 じきに関東地方でも見られるようになりました。
 この様に元々南方に住んでいたのに北へ侵出するモノを「北上種」と呼びます。
 その原因には、温暖化の影響がかなりの割合を占めているので、素直には喜べないのですが。
 幼い頃の私からすれば魅力的なチョウに喜ぶのは当たり前なのかもしれません。
(長谷川)【写真右】(公式FB)

2021/09/01 夢見ヶ崎昆虫記 狩りをするハチ〜ツマアカクモバチ〜
 ハチというと、花のまわりを忙しなく飛んでいる「ミツバチ」や、怖い「スズメバチ」を想像するかと思いますが、ソレ以外のハチの方が実は多いのです。
 今日、紹介する「ツマアカクモバチ」もそんなハチのひとつです。「ツマアカクモバチ」は、大人の手のひら程の大きさに成長する「アシダカグモ」を狩ります。「アシダカグモ」に針を刺し、麻酔をかけます。そう、針で刺された「アシダカグモ」は死んではいないのです。その、活きている「アシダカグモ」に「ツマアカクモバチ」は卵を産みつけます。巧妙に麻酔をかけられた「アシダカグモ」は生きたまま、「ツマアカクモバチ」の幼虫に食べられてしまいます。麻酔をかけて活きたままの御馳走を用意するなんて「ツマアカクモバチ」のお母さんは凄いですね。
 この、「ツマアカクモバチ」 は私が子供の頃(40年前)は夢見ヶ崎では見られませんでした。かろうじて、餌となる「アシダカグモ」が少し見られる程度でした。北上する「アシダカグモ」を追って「ツマアカクモバチ」も北上して来たのです。
 今では、水禽舎の壁やマーコールの周辺でその姿を見ることが出来ます。
 一生懸命「アシダカグモ」を運ぶ「ツマアカクモバチ」を見かけたら、そっとしてあげて下さい。
(長谷川)【写真左】(公式FB)

2021/11/03 夢見ヶ崎昆虫記 苔に擬態するガ〜ケンモンミドリキリガ〜
秋も深まり、昆虫の姿を見なくなってきたこの頃。 姿を見せたくない昆虫を探してみます。
今日紹介するのは、ペパーミントグリーンが鮮やかな「ケンモンミドリキリガ」です。
冬の音が聞こえてくると成虫が活動をするガです。 幼虫は、「ヤマザクラ」等の葉を食べて育ちます。 この鮮やかな色が「苔」のそばに止まると隠蔽色になり人間の目には見えづらくなります。
およそ10年前に一度見た事があり、その後も探していたのですが見つかりませんでした。
前の日の晩に熊野神社の「サザンカ」で吸蜜をしたのか近くの木の幹に止まっていました。
加瀬山では少しレアな昆虫です。
(長谷川)【写真右】(公式FB)

2021/11/26 夢見ヶ崎昆虫記 擬態の名手〜キノカワガ〜
前回に引き続き、擬態の名手を紹介します。 -写真1- 【ここでは写真なし】 どこに居るのか分かりますか? このキノカワガの様に「自分の住んでいる環境に体を似せて、天敵から身を守る事」を「隠蔽擬態」といいます。 「保護色」とも呼ばれる事があります

キノカワガは、標準和名のとおり「木の皮」に擬態しています。 私は比較的、擬態を見破る能力が高いと思っていたのですが、近づいて写真を撮るまで2頭のキノカワガが居る事に気付きませんでした。 アップで撮った写真2では2頭のキノカワガが隠れている事が分かるのではないかと思います。 (写真2は、コメント欄に掲載しておきます)【写真左】

キノカワガは、動物公園内のサクラの幹で見つけられます。 是非、擬態を見破ってみて下さい。(公式FB)
  

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