名 前 |
キュウカンチョウ (九官鳥) |
学 名 |
Gracula religiosa |
英語名 |
Southern grackle |
分 類 |
鳥網スズメ目ムクドリ科 |
分 布 |
インド・スリランカ~マレーシア、インドネシアの山岳の林。生息地の破壊、ペット用の乱獲などで生息数は減少しているが、分布域が広域で生息数も多いため、2017年現在、絶滅の可能性は低いと考えられている。1994-2003年の間に17万羽以上の野生個体が取引されたと推定される。 |
形 態 |
全長30-40cm。全身の羽衣は光沢のある黒。嘴はオレンジ色。眼下部から後頭部にかけ黄色い肉垂れがある。 |
生 態 |
森林に生息し小さな群で生活する。食性は雑食(果実や花蜜、昆虫、小型のトカゲなど)。音程や音色だけでなく声色も真似できるのは、インコ類と違い舌で発音するのではなく、鳴管から直接発音するため。 |
夢見処 |
九官鳥がオウム・インコ舎に居たのは僅か4ヶ月足らずだった。誰かに飼われていたものが一時的に夢見に来ていたのかも知れない。オウム・インコ舎の入口に籠に入れられたまま展示され、窮屈そうだった。オウム、インコたちと違い、とにかく言葉を無理なく上手に話したため来園者には強い印象を残した。 |
備 考 |
神経質で驚くと金属製のケージでは嘴をはさみ折れることもあるため、竹やプラスチック製の専用ケージを、地面の振動が伝わらない高い場所で、基本的には単独で飼育する。「九官鳥」の名は、江戸時代、九官を名乗る中国人がこの鳥を持ち込んだためとされる。 |