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名 前 | シルバーアロワナ | スッポンモドキ(鼈擬)、ブタバナガメ(豚鼻亀)、フライリバータートル(フライ川亀)。 | ポリプテルス | ナイフフィッシュ、ナギナタナマズ。 |
学 名 | Osteoglossum bicirrhosum | Carettochelys insculpta | Polypterus | Chitala ornata スポッテッド・ナイフフィッシュ、Chitala blanci ロイヤル・ナイフフィッシュ、Xenomystus nigri アフリカン・ナイフフィッシュ。 |
英語名 | arowana, silver aruana | Pig-snouted River Turtle | Bichir | Knifefish, Featherback |
分 類 | アロワナ目アロワナ科アロワナ亜科 | 爬虫綱カメ目スッポンモドキ科スッポンモドキ属 (スッポンモドキ科唯一の現生種)。 |
ポリプテルス目ポリプテルス科。その下にポリプテルス属とアミメウナギ属がある。後者は体が細長く、腹びれがない。 | アロワナ目ナギナタナマズ(ノトプテルス)科 |
分 布 | 南米アマゾン河流域(ペルー、ブラジル、南米ギアナ) | パプアニューギニア島南西部フライ川水系(英名の由来)。豪州北部(ノーザンテリトリー)の淡水域、流れのゆるやかな河川や湖沼の砂泥底。インドネシア(パプア州南部)。 | 熱帯アフリカのザイール、スーダン、セネガルなど。 | 東南アジア、インド、アフリカ。 DNAに基づく研究から、白亜紀のインド亜大陸の北上により、アフリカからアジアに移動したとされる。 |
形 態 | アロワナの仲間では非常に細長い体型で、体長の半分を占める尻びれと背びれが特徴。野生状態では最大で1.2m、飼育下では50cmほどに成長するアロワナ亜科の最大種。他のアロワナ同様、口は上方に向かって開き、主に水面に浮かんだ昆虫やエビなどの甲殻類、小魚などを食べる。 学名の Osteoglossum は「骨質の舌」、 bicirrhosum は「2つのひげ」(ギリシャ語に由来)の意。 |
最大甲長56.3cm(さらに大型化し80cm に達するとされる)。最大体重22.5kg]。 背甲、腹甲共に甲板がなくドーム状に盛り上がり、上から見ると楕円形。背甲の表面は無数の細かい皺や小さい穴に 覆われ、種小名insculpta(「彫刻された」の意)や英名pitted-shelled(「穴のある甲羅」の意)の由来となる。背甲の色は灰色や暗黄色、外縁は白や淡黄色。外縁周辺に沿って、白や淡黄色の斑点が並ぶ個体もいる。腹甲は大型、背甲と腹甲の継ぎ目(橋)は発達、色彩は白や淡黄色一色、外縁や骨甲板の継ぎ目周辺は暗色。頭部は大型、吻端が長く突出、鼻孔は大型でやや外側へ開口。吻端及び鼻孔がブタのように見えることが英名(pig-nose ブタの鼻)や別名の由来になる。前肢の第1-2指に爪があり、第3-5指は長くオールや鰭状。後肢の趾の間には水掻きが発達。頭部や四肢、尾の色彩は背面が灰色や緑褐色、腹面が白や淡黄色。眼後部に白色斑が入る個体が多いが、成体で消失することもある。卵は球形、白く固い殻で覆われる。幼体の背甲は扁平、上から見ると円形。背甲の正中線上に瘤状の盛りあがり(キール)があり(椎甲板の名残)、背甲の外縁が鋸状に尖り前部で顕著。背甲は成長に伴いドーム状に盛り上がると共に細長くなり、キールや外縁の突起は消失する。オスは尾が太く長く、総排出口が尾の先端寄りにある。メスはオスに比べ、相対的に背甲が幅広く甲高が高い。 |
Polypterus は「多くの(Poly)ひれ(pterus)」という意味で、名のとおり背中に小離鰭(しょうりき)と呼ばれる菱形の背びれが10枚前後あり、尾びれに当たる位置まで並び、尾びれに該当する鰭はない。細長い円筒形の体と腹背にやや扁平な頭部があり、体長は30cmほどから 1m 近くまで、種類により異なる。鼻孔は細い突起状で鼻管と呼ばれる。「ガノイン鱗」と呼ばれる象牙質とエナメル質の菱形の鱗が皮のように連なり硬く体を覆っている。胸びれはつけ根の筋肉が発達、四肢動物の腕のようになっている。うきぶくろは2つに分かれ、肺のようにガス交換を行い、鰓呼吸と並行して空気呼吸する。稚魚には両生類の幼生のように1対の外鰓があるが成長すると消失する。これらの特徴から、ポリプテルスは魚類と両生類に進化する分岐点にある動物と考えられている。古生代から中生代にかけ栄えた硬鱗魚と同じような特徴をもち、現生魚のアミアやガーなどとも共通する。幼魚は外鰓をもつ。 | 体は縦に平たく、背中がせり出し、尾の部分は上に向かってすこし反り、尻びれと尾びれはくっついている。成体の体長は20cmほどのものから1m前後のものまで種類によって差がある。体が平たくナイフのようなので「ナイフフィッシュ」、「フェザーバック」という英名になる。デンキウナギ目の魚もナイフフィッシュと呼ばれるが、外見の類似からの呼称で類縁関係はない。基本的にはアロワナ目の魚と異なり鱗と背びれを欠くのがデンキウナギ目のナイフフィッシュの特徴だが、アフリカンナイフフィッシュのようにアロワナ目でも背びれのないものもいる。デンキウナギ目の魚は南米に分布し、アロワナ目の魚はアフリカと東南アジアに分布する。 |
生 態 | 古代魚の仲間。マウスブリーダー(口の中で卵や稚魚を育てる魚)で、主にオスが面倒を見る。飼育は易しいが繁殖は難しい魚。 他のアロワナ同様、口は上方に向かって開き、主に水面に浮かんだ昆虫やエビなどの甲殻類、小魚などを食べる。 |
底質が泥や砂礫で水深が浅く水の澄んだ流れの緩やかな河川、湖沼、湿原などに生息。ニューギニア島の個体群は汽水域に生息することもある。完全水棲種。産卵を除き陸に上がらない。繁殖形態は卵生。乾季の夜間、土手や河原に穴を掘り、豪州では7-11月、1回で4-39個の卵を産む。発生時の温度が一定の温度より高いとメス、低いとオスになる。自然下では31.6℃の環境下で86-102日、人工孵化では30℃の環境下で64-74日で卵が孵化する。幼体は雨期に産卵巣が冠水すると地表に現れる。食性は植物食傾向の雑食。水面に落ちる果実(イチジク属。タコノキ属など)、水生植物(イバラモ属、セキショウモ属など)、藻類、昆虫、甲殻類(エビ、貝)、魚類など。乾季は主に植物質を、雨季は植物質と動物質を食べる。 | 川や湖などの淡水域に生息。日中は物陰に潜み夜になると、長い体をくねらせながら、胸びれをパタパタはばたかせゆっくり泳ぐ。食性は肉食性で昆虫、甲殻類、小魚、カエルなどを捕食。口に入らないサイズの魚には無関心だが、口に入る大きさの動物は食べられてしまうので一緒に飼う動物の大きさには注意する必要がある。逆に稚魚期にはひらひらと揺れる外鰓が他の個体の興味を惹くためかじられることがある。成長に伴って消失するものであるので飼育上も美観上も大きな問題はないとされているが、気になるならば混泳は避けたほうがよい。また、丈夫なガノイン鱗で体が覆われているため白点病などにはかかりにくいが、ポリプテルスのみに寄生するマクロギロダクティルス・ポリプティという寄生虫が知られている。野生採集の個体にはほぼ100%これが寄生しており、新たなポリプテルスを水槽に導入する際は注意が必要。 | 川や池に生息し、大きな口で魚や甲殻類を捕食する肉食性の淡水魚である。日本では熱帯魚として輸入・飼育されるが、生息地では食用魚でもある 食性は肉食。 |
備 考 | 現地では食用の他、ゲームフィッシングの対象として人気。入手しやすく価格も安いため観賞用の人気が高いが、成長が早く、大きくなるため奥行きのある大きな水槽が必要。狭い水槽で育った個体は眼球が「目垂れ」現象を起こし体型がいびつになる。シルバーアロワナはアジアアロワナと異なり CITES に記載されていない。 | 生息地では卵も含め食用。開発による生息地の破壊、水質汚染、植生の変化、食用やペット用の乱獲、人為的に移入のアジアスイギュウによる産卵巣の破壊などで激減。豪州やパプアニューギニアでは国内の流通と輸出を禁止、豪州では原住民の自家消費分を除き卵の採集も禁止。2005年、ワシントン条約附属書IIに掲載。野生個体の卵を採取、人工孵化させた幼体が流通、日本にも輸入されたが規制強化により価格が高騰する。大型種で遊泳性が強いため、極めて大型のケージでない限り一般家庭での飼育は不可。アクアリウムで飼育されている。協調性が悪く複数飼育ではお互い噛み合うため単独飼育が必要。日本では2008年、名古屋港水族館が初めて本種の飼育下繁殖に成功。 | 古称は多鰭魚(たきぎょ)。ポリプテルスは約4億年前のデボン紀に現れたといわれ、多くの生物が絶滅する中、現代まで姿形をあまり変化させず生き残ってきた。このため「古代魚の生き残り」、「生きている化石」といわれる。 | 和名に「ナマズ」が入っているが、ナマズとは全く別系統のアロワナの仲間にあたる古代魚。 |
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