名 前 |
ニホントカゲ(日本蜥蜴) |
学 名 |
Plestiodon japonicus |
英語名 |
Japanese skink, Japanese five-lined skink |
分 類 |
爬虫綱有鱗目トカゲ亜目トカゲ科 |
分 布 |
ニホントカゲは、長年、単一種とされてきたが、現在、分布地域により3種に区別される。
① ニホントカゲ: 本州西部(近畿)から大隅諸島の西日本。
② ヒガシニホントカゲ: 東日本、ロシア極東。
③ オカダトカゲ: 伊豆半島から伊豆諸島。
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形 態 |
全長16-25cm。胴体中央部の斜めに列になった背面の鱗の数(体列鱗数)は26。幼体も成体も尾は青い。幼体は体色が黒や暗褐色で、5本の明色の縦縞が入る。オスの成体は褐色で、体側面に茶褐色の太い縦縞が入る。繁殖期のオスは側頭部から喉、腹部が赤みを帯びる。メスは幼体の色彩を残したまま成熟することが多い。
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生 態 |
森林~市街地などの日当たりの良い斜面や礫の多い場所、墓地や石垣など石でできた遮蔽物の多い場所に好んで棲む。夏季は水中に潜っていた例もある。冬季は、日当たりの良い斜面の地中や石垣などで冬眠。
繁殖期は京都で4月~5月、生後2~3年で性成熟、交尾期の4月~5月は雄が活発に活動、雨ごろに産卵、雌は卵の世話をする。7月下旬頃に孵化。
昼行性、日当たりのよい場所で日光浴し体温を上げ活動する。活動は主に地上。
食性は昆虫やミミズなどを食べる肉食だが果物を食べることもある。
天敵に襲われそうになったとき尾を自切することがある。切り離された尾はしばらく動き回り、外敵の注意を引く働きをする。切断面は筋肉が収縮し、出血も抑えられる。再生した尾(再生尾)は体色が異なるほか、元の尾より長さが短いことが多い。また、再生尾は中に骨がなく軟骨により支えられている。
繁殖形態は卵生。繁殖期、オスはお互いの頭部を交互に噛みつくことで争う。これは儀式的なもので、相手の頭部を噛み砕いたりすることはなく、相手の大きさや力を測っていると思われる。4~5月に交尾、5~6月に石や倒木などの下に掘った巣穴に1回に5~16個の卵を産む。母は卵が孵化するまで保護する。オスは生後2年、メスは生後2~3年で性成熟する。
脱皮を繰り返し成長、成体の大きさは約20cm。寿命は、野生下で5~6年、ペットで10年ほど。 |