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 夢見の動物 セミ
Cicada
夢見の動物 

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ツクツクボウシ♂
2015/08/29
名 前 セミ(蝉)
学 名 Cicadoidea
英語名 Cicada
分 類 昆虫綱カメムシ目(半翅目)頸吻亜目セミ上科
分 布 「鳴く昆虫」の一つとして知られ、熱帯から亜寒帯の森林や草原に約3,000種が分布する。日本では西日本と東日本、低地と山地、都市部と森林で生息するセミの種類が異なる。南西諸島や小笠原諸島ではそれぞれ固有種が生息、日本本土のものと似ていても集まる木や鳴き声が異なる。
全部で30種あまりが知られ、チッチゼミ Cicadetta radiator、エゾチッチゼミ Cicadetta yezoensis、クロイワゼミ Baeturia kuroiwae の3種はチッチゼミ亜科 Tibicininae、それ以外はセミ亜科 Cicadoidae に属する。鳴き声は文字で表現するのが難しく、同種でも人により表現が異なる。
形 態 大きなものはテイオウゼミで翅端まで130mmくらい、小さなものはイワサキクサゼミのように20mm程度のものまでいる。
成虫の体は前後に細長い筒型、頑丈な脚、長い口吻、発達した翅などが特徴。触角は短い毛髪状であまり目立たない。翅は前翅が大きく、休息の際は体の上面に屋根状にたたむ。前翅後縁と後翅前縁は鉤状に湾曲し、飛翔の際はこの鉤状部で前後の翅を連結し羽ばたく。
生 態 一般に飛翔能力は高く羽音を立てながらかなりの速度で飛ぶ。オス成虫の腹腔内には音を出す発音筋と発音膜、音を大きくする共鳴室、腹弁などの発音器官が発達、鳴いてメスを呼ぶ。発音筋は秒間2万回振動して発音を実現するとされ、外敵に捕獲されたときも鳴く。気管の拡大により生じた共鳴室は、腹部の大きな空間を占め、鳴き声の大きな中型種であるヒグラシやヒメハルゼミなどでは腹部の断面を見ると、ほとんど空洞に見えるほどである。メス成虫の腹腔内は大きな卵巣で満たされ、尾部には硬い産卵管が発達する。
【生態】 セミは、卵→幼虫→成虫という不完全変態をする虫。日本では、成虫が出現するのは主に夏だが、春や秋に出現するものもいる。近年、都市部や九州などでは、10月に入ってもわずかながらセミが鳴いていることも珍しくなくなった。成虫期間が1-2週間というのは俗説で、野外では1か月ほどとも言われ、幼虫として地下生活する期間は3-17年(アブラゼミは6年)で、短命どころか昆虫類でも上位に入る寿命の長さをもつ。
【鳴声】 鳴き声や鳴く時間帯は種類によって異なり、種類判別の手がかりになる。日本では、クマゼミは午前中、アブラゼミやツクツクボウシは午後、ヒグラシは朝夕、ニイニイゼミは早朝から夕暮れまで、と鳴く時間が大別される。夏に多いとはいえ真昼の暑い時間帯に鳴くセミは少なく、比較的涼しい朝夕の方が多くの種類の鳴き声が聞かれる。
【尿】 セミを捕えるのに失敗すると、逃げざまに「尿」のような排泄物をかけられることが多い。これは実際は飛び立つときに体を軽くするためという説や膀胱が弱いからという説もある。体内の余剰水分や消化吸収中の樹液を外に排泄しているだけで外敵を狙っているわけではない。そのため樹液を吸っている最中にもよく排泄する。また、セミの尿はほとんどが水で、有害物質はほとんど含まれない。
【幼虫】 交尾が終わったメスは枯れ木に産卵管をさし込み産卵する。枯れ木の上を移動しながら次々と産卵するため、セミが産卵した枯れ木は表面が線状にささくれ立つ。
ニイニイゼミなど早めに出現するセミの卵はその年の秋に孵化するが、多くのセミは翌年の梅雨の頃に孵化する。
孵化した幼虫は半透明の白色で、薄い皮をかぶっている。
枯れ木の表面まで出た後に最初の脱皮をおこなった幼虫は土の中にもぐりこみ、長い地下生活に入る。
幼虫は太く鎌状に発達した前脚で木の根に沿って穴を掘り、長い口吻を木の根にさしこみ、道管より樹液を吸って成長する。
長い地下生活のうちに数回(アブラゼミは4回)脱皮をおこなう。地下といえどもモグラ、ケラ、ゴミムシなどの天敵がおり、中には菌類(いわゆる「冬虫夏草」)に冒されて死ぬ幼虫もいる。若い幼虫は全身が白く、目も退化しているが、終齢幼虫になると体が褐色になり、大きな白い複眼ができる。
羽化を控えた幼虫は皮下に成虫の体が出来て複眼が成虫と同じ色になる。この頃には地表近くまで竪穴を掘って地上の様子を窺うようになる。
【羽化】  終齢幼虫の羽化の様子(クマゼミ)。晴れた日の夕方、目の黒い終齢幼虫は羽化をおこなうべく地上に出てきて周囲の樹などに登ってゆく。羽化のときは無防備で、この時にスズメバチやアリなどに襲われる個体もいるため、周囲が明るいうちは羽化を始めない。このため、室内でセミの羽化を観察する場合は電気を消して暗くする必要がある。夕方地上に現れ日没後に羽化を始めるのは、夜の間に羽を伸ばし、敵の現れる朝までには飛翔できる状態にするためである。
木の幹や葉の上に爪を立てたあと、背が割れ白い成虫が顔を出す。成虫はまず上体が殻から出て、足を全部抜き出し多くは腹で逆さ吊り状態にまでなる。その後、足が固まると体を起こし腹部を抜き出し、足でぶら下がって翅を伸ばす。
翌朝には外骨格が固まり体色がついた成虫となるが、羽化後の成虫の性成熟には雄雌共に日数を必要とする。
オスはすぐに鳴けるわけではなく、数日間は小さな音しか出すことができない。ミンミンゼミの雌は、交尾直前になると、雄の鳴き声に合わせて腹部を伸縮させるようになるので、その時期を知ることができる。
【成虫】 成虫も幼虫と同様、木に口吻を刺して樹液を吸う。成虫、幼虫ともに道管液を吸うとされる。しかし成虫が樹液を摂食した痕には糖分が多く含まれる液が出てきてアリなどが寄ってくることから、成虫の餌は師管液とする説もある。
ほとんど動かず成長に必要なアミノ酸などを摂取すればよい幼虫と異なり、飛び回ったり生殖に伴う発声を行う成虫の生活にはエネルギー源として大量の糖分を含む師管液が適すると推測される。また逆に、土中の閉鎖環境で幼虫が師管液を主食とした場合、大量の糖分を含んだ甘露を排泄せざるを得なくなり、幼虫の居住場所の衛生が保てなくなるという問題もあり、幼虫が栄養価の乏しい道管液を栄養源とする性質にも合理性が指摘できる。
成虫にはクモ、カマキリ、鳥類などの天敵がいる。スズメバチの中でもモンスズメバチは幼虫を育てる獲物にセミの成虫を主要な獲物としていることで知られ、個体群の存続に地域のセミの多様性の高さを必要とする。
    




2015/08/29
ツクツクボウシの♂、夢見から新川崎駅方面への近道の階段に落ちていました【写真上左】。アブラゼミより警戒心が強く、簡単には捕まりませんが、元気が無かったので、1週間といわれる命が間もなく尽きるのでしょうか。人目につかない木に移しました【写真トップと右】
(島貫様)




2020/08/28 加瀬山 セミの鳴き出しに異変? 市民団体 抜け殻調査
 幸区の加瀬山で8月19日、さいわい加瀬山の会と川崎市公園緑地協会がセミの脱け殻調査を行った。参加者は加瀬山の会会員12人、緑地協会職員4人、ボランティア1人。
 当日、夢見ヶ崎動物公園事務所前をスタートし、駐車場に向かう道路沿いの植え込みや木、芝生広場などを1時間ほどかけて調査。高い木の葉などにつかまっている抜け殻は長い竹を使って落とすなどして集めた。抜け殻は近くにかたまっていることも多く、緑地協会の職員によると「ある個体が脱皮した場所は、安全な場所なので集まってくることがある」とのこと。
 採取後は種類ごとに分類。この日はアブラゼミ600個、ミンミンゼミ73個、ツクツクボウシ13個、ニイニイゼミ2個だった。
 ボランティアで参加した伊藤和則さん(66)は「集めるだけじゃなく分類まですることは初めて知った」と語った。
 橋本文夫加瀬山の会事務局長は「梅雨が長かったが数に影響はないみたい。ただ例年7月初旬からヒグラシ、アブラゼミ、ミンミンゼミ、ツクツクボウシの順に鳴き出すのが、今年は7月下旬からほぼ同時期に鳴き出したのがいつもと違う」と話した。【写真左】
(タウンページ川崎区幸区版)





2022/08/11
動物公園へと伸びる ”おしみず坂”を歩いていたら、木道の上に見慣れない虫を発見。
セミの幼虫が地中から出てきたのだ。
(こういう画像が苦手な人は勘弁してね)
妻に捕獲され、目立たない場所にある幹に移された。【写真左】
羽化する最中に出くわしたこともあった。【写真右】
現在、セミたちはクライマックスを迎えている。
昨日は、この夏初めてツクツクボウシの声を聴いた。
(ナミキデザインのブログより抜粋)

2022/08/12
ツクツクボウシが鳴き始め、夏の終わりを感じます。
(平田)

2022/08/17
秋の始まりを告げるヒグラシ(カナカナ)が鳴き始めました。




2023/07/31 最近の出来事 2023.7/夢見ヶ崎動物公園
休憩していたニイニイゼミを腕に乗せてみた。【写真左】
(「ナミキデザインのブログ」より抜粋)

2023/08/01 セミの抜け殻
ゾウガメのグラウンドで「セミ」が沢山「羽化」しています。抜け殻が増えて来ました。幾つまで行くかな。【写真右:リクガメ舎の壁に残る抜け殻】
(先日投稿した記事で「動物園には5種のセミ」と記載しましたが「6種」の間違いでした。)
(公式Twitter)

2023/08/26
今日の午後、啼いていたのはツクツクボウシ、ミンミンゼミ、アブラゼミでした。

2023/09/02
ツクツクボウシの声が大きく聞こえていました。

2023/09/16
まだまだ暑さは続いているのに、蝉の声はほとんど聞こえなくなり、わずかにツクツクボウシのみ、か細い声で啼いていました。

 
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