
2015/07/24
シオカラトンボ(メス) |
名 前 |
トンボ(蜻蛉、蜻?) |
学 名 |
Odonata |
英語名 |
dragonfly, damselfly |
分 類 |
昆虫綱トンボ目(蜻蛉目) |
分 布 |
全世界に約5,000種、うち日本には200種近くが分布。日本では最大のオニヤンマから最小のハッチョウトンボまで、さまざまな種類が知られる。史上最大の昆虫とされるメガネウラ(化石種)もトンボの一種。 |
形 態 |
細長い翅と腹を持った昆虫。成虫の頭部は丸く、複眼が大きく視界は約270°胸部は箱形、発達した長い2対の翅を持つ。これをそれぞれ交互にはばたかせ飛行。空中で静止(ホバリング)もできる。宙返りが観察された種もある。留まるときには、翅を上に背中合わせに立てるか、平らに左右に広げ、一般的な昆虫のように後ろに曲げて背中に並べることができない。翅は1枚だけ消失しても飛ぶことが出来る。腹部は細長く後方へのびる。脚は獲物の捕獲に使用するが歩行には適さない。脚は枝先に留まるのに使うものの、少しの移動でも翅で飛ぶことが多い。 |
生 態 |
卵 - 幼虫 - 成虫という成長段階を経る不完全変態の昆虫。水中や水草で卵から孵化した幼虫は、淡水中で過ごす水生昆虫で、種を問わずヤゴと総称される。獲物はミジンコやボウフラ、大きくなると小魚やオタマジャクシなど、えさが少ないと共食いで強いものが生き残る。幼虫の期間は、ウスバキトンボのように1か月足らずのものもいれば、オニヤンマなど数年に及ぶものもいる。終齢幼虫は水辺の植物などを登り羽化、翅と長い腹部を持った成虫になる。羽化はセミと同じくたいてい夜間におこなわれる。羽化の様子もセミに似ているが、トンボの成虫は寿命が数か月ほどと長く、成熟に時間がかかるものが多い。肉食性。カ、ハエ、チョウ、ガ、あるいは他のトンボなどの飛翔昆虫を空中で捕食。飛翔中の獲物を捕らえるにあたり、獲物に向かって飛ぶのではなく、獲物が進む場所に向かって飛ぶ。獲物を捕える時は6本の脚をかごのように組み獲物をわしづかみにする。脚には太い毛が多く生え捕えた獲物を逃さない役割を果たす。鋭い大あごが発達しており、獲物をかじって食べる。自分の体重分の採食を30分で行うことができる。羽化後、かなりの距離を移動することでも知られる。アキアカネなどのアカトンボ類は、夏に山地に移動、秋に低地に戻ってくるものがある。その後、交尾・産卵を行って死ぬ。ウスバキトンボのように海を越え移動するものも知られる。この種の場合、熱帯域に生活域の中心があるが、夏に次第に温帯域に進出、それぞれの地域で繁殖しつつ移動、最終的にはそれらがすべて死滅する、いわゆる死滅回遊を行う。寒冷地ではふつう幼虫で越冬するが、オツネントンボの仲間は成虫で越冬する。 |
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