名 前 |
ツバメ (燕、玄鳥、乙鳥、ツバクラメ、ツバクロ) |
学 名 |
Hirundo rustica |
英語名 |
Barn swallow |
分 類 |
鳥網スズメ目ツバメ科ツバメ属 |
分 布 |
ツバメ科の鳥はほぼ全世界に約75種が分布。沖縄を含む日本でも繁殖。8月中旬から10月にかけ東南アジアの越冬地(台湾、フィリピン、ボルネオ島北部、マレー半島、ジャワ島など)へ渡る。中日本から西で越冬の個体は「越冬ツバメ」と呼ばれる。越冬する個体が日本での繁殖か、シベリアなど北方で繁殖したものかは不明。日本では、ほかにショウドウツバメ、イワツバメ、コシアカツバメなども繁殖。 |
形 態 |
全長17cmくらい。上面が黒く下面は白、額・のどが赤い。翼が細長く、尾も長く先が二またに分かれている。日本では益鳥として扱われてきた。 |
生 態 |
日本には夏鳥として渡来。民家の軒先などで泥と枯草を唾液で固め椀形の巣を造る。産卵期は4-7月。一腹卵数は3-7個、主にメスが抱卵。抱卵日数は13-17日、巣内での育雛日数は20-24日、1回目の繁殖の巣立ち率は50%ほど。相当数のつがいがその後2回目の繁殖をする。日本での飼育は鳥獣保護法によって禁じられている。保護のため許可を得て飼育することは可能。巣立ち後のヒナと親鳥は河川敷や溜池の葦原などに集まり、数千羽から数万羽で集団ねぐらを形成する。ツバメの餌はウンカやハエ、ガ、アブなどの小さな昆虫を空中で捕食、水面を飛行しながら給水する。ひなは1日あたり1羽で100匹以上の虫を食べるという報告もある。平均寿命は12年、最高寿命は16年。
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備 考 |
江戸時代、ツバメの糞は雑草の駆除に役立つと考えられていた。巣を撤去する際に卵や雛が傷つくと鳥獣保護法違反に問われる。神奈川県では2006年以降、減少種に指定。千葉県は2011年以降、一般保護生物に。千葉市では2004年に要保護生物に。日本版レッドリストの指定を受けている。 |