名 前 |
ツグミ |
学 名 |
Turdus naumanni |
英語名 |
Dusky Thrush(黒っぽいツグミ) |
分 類 |
鳥網スズメ目ツグミ科 |
分 布 |
北東アジアの寒帯や温帯の森林、草原、農耕地に分布。夏は北緯65−70°の東シベリアとカムチャッカで繁殖、秋-初冬に群れで日本、中国南東部、朝鮮半島に渡来、その後、日本、中国南部、ビルマ、台湾などに分散して越冬。日本では10月〜5月に林、草原、河原、市街地などに群れで渡ってくる代表的な冬鳥。秋、渡ってきた当初は山地の林に、冬、平地に進出、住宅地の庭などで、えさ台のリンゴやパンなどを食べる。晩春の渡りの前に十数羽の群れで北へ旅立つ。 |
形 態 |
大きさはムクドリ大の24cm前後、雌雄ほぼ同色、頭頂から背、肩羽、尾は黒褐色、翼は栗茶色、風切羽は黒褐色、眉斑と喉、頬はクリーム白色、眼先と耳羽は黒褐色、胸から脇は白地に黒褐色の鱗模様があり腹から下は白。嘴はわずかに太めで黒く、下嘴基部は黄褐色、冠羽はない。足は赤黒い黄褐色、胸などの黒色の濃さは変異に富み羽縁だけ栗色のものや下胸に2本の横帯ができるものなど色や模様は個体により違う。 |
生 態 |
さえずりは「ポピリョン、キョロキョロ」、地鳴きは「クィクィ、クワッ、キィーキッキ、キョッ、キョッ、チリーッ」など。日中は平坦で明るい場所の木の枝など高いところから食事場所を探し、降りてくると足を揃えピョンピョン跳ねながら食糧を探す。落葉を嘴でかき分け虫を探す様子も見られる。雑食性。土中に潜むミミズや虫、熟したカキなどの木の実も好んで食べる。背筋を伸ばし胸を張り直立した姿勢が特徴。越冬中は鳴かず、春の渡り直前のわずかな時期のみ鳴き、その鳴く様子がなかなか見られないことから口をつぐむの意で「ツグミ」と呼ばれるようになった。 |
夢見処 |
水禽舎のなかにある野鳥舎に怪我で保護されたツグミが療養していた。 |
備 考 |
1970年代以前は、食用として、かすみ網で大量に捕獲、焼鳥屋に出されていたが、現在は鳥獣保護法により捕獲が禁止されている。 |